田遊びの行事が外陣で行われている頃、鬼部屋では青鬼・赤鬼の面をつける準備をする。青鬼は鉾を持つために面はつけたままの状態になるので、しっかりと顔にあてがい強く締めつける。頭の上から厚手のタオルを二枚あてるが、終わって面を取ると紐の跡がくっきりと残るほどきつく締めつける。面の眼の部分から前方がすこししか見えないので外陣での行動はすり足状態になる。赤鬼は木槌腰に差し、松明を持つのみで、片手が空くために常に面を持つことができ、行動が比較的楽である。田遊び終了して鬼部屋に戻ってくると、先に警護を兼ねた世話役が松明を持って外陣の主要な位置に着く。
後半は、西の出入り口から礼堂へ進入する。同じように右回りに進むが、前半と違い、赤鬼は吹貫柱に松明を激しく打ちつける。周りに火の粉が飛び散る。松明が消えるとすぐに世話人が次の松明を渡す。鬼部屋からは次から次へと松明が出て行く。青鬼は縦横無尽に鉾先を向けて暴れ回る。適当な時間に宮委員は東の出入り口から赤鬼を誘導し青鬼も続いて鬼部屋に戻る。鬼面が重たく回を重ねるたびに激しく暴れ回るので、鬼部屋で休む時間が長くなる。 区長や来賓による餅まきが行われている。(平成十九年は前後半の間)
礼堂両柱の椎の木につけてある、鬼の花の争奪が行われる。(平成十九年は後半の最後鬼が戻った後)宮委員の合図によって青年が椎の木に飛びつき上部の枝を引きちぎる。大きな枝が礼堂に落ちてくると、鬼の花の奪い合いである。鬼の花を取った青年は高々と花を持ち上げて本堂を去る。取れなかった人たちは、椎の木の小枝を折って家に持ち帰る。以前はこの小枝もカマドにくべると一年の厄払いになるといった。鬼の花は穢れを払うといい、昔は不幸が出たとき、この花をカマドにくべ穢れを祓ったという。